和歌山県の沿岸中央部に位置する印南町は、山や海から獲れる沢山の恵みが人々の生活を支えてきた町です。
沿岸部と山間地域では気象に多少の差異が生じ、沿岸地域は黒潮の影響を受けて一年中温暖な気候です。一方、山間地域は冷涼な気候条件下にあり、冬季には降雪も見られます。そんな気候条件を生かした農業、漁業が盛んです。えんどう豆やミニトマト、すいかといった野菜類やスターチスや千両といった花卉栽培が古くより地元の人々の生活を支えてきました。
また、江戸時代、印南町出身の角屋甚太郎、森弥兵衛、印南與市氏が製法を考案した「かつお節」、また現在は静岡県で主に生産されている高級品「真妻わさび」の発祥として現在も知られています。
印南町では、郵便局前の「かえるのポスト」やJR印南駅舎内の「かえる」など、町のあちこちでかえるをみつけることができます。その中に、町のシンボルとなっている「かえる橋」があります。この「かえる橋」は、「努力、忍耐、飛躍」を象徴する「柳に跳びつくかえる」(小野道風)をイメージし、「かんがえる」、「ひとをかえる」、「まちをかえる」、「ふるさとへかえる」、「さかえる」という5つの“かえる”にひっかけてネーミングされました。いろんなかえるに出会える印南町にぜひ訪れてみてください。