太地町(たいじちょう)は、和歌山県東牟婁郡に属する町である。
昔から捕鯨で全国的に知られた町であり、日本の古式捕鯨発祥の地といわれる。この町は周辺の町村が合併を繰り返す中、1889年(明治22年)に太地村と森浦村が合併した当時のまま残っているため面積が和歌山県で一番小さく、その全域が海と那智勝浦町に囲まれている。
太地町は熊野灘に突き出た二股の崎に位置しており海岸線はリアス式、森浦湾と太地湾のため森浦・太地と2つの良港に恵まれた。太地湾の奥には太地町の主集落太地があり漁港の町として大規模な集落が発展している。森浦湾の奥にも森浦集落があるがこちらは至って小規模なものである。紀伊半島の南西部の南方に位置しており気候は温暖である。なお当町の北方にして那智勝浦町の南部、JR湯川駅附近の海岸に当たる場所には当町の大字太地に属する小字夏山(なつさ)が飛び地として存在している。