NEWS 2019.06.07
【第3ステージ】 Report&Photos

第21回ツール・ド・熊野 第3ステージ
     
開催日:6月2日
開催地:和歌山県太地町 太地半島周回コース
距離 104.3km
気温:22.1℃(熊野市)
     
レース中盤から先行した5人が逃げ切ってフェデリコ・ズルロがステージ優勝 オールイス・アウラールが個人総合初優勝
     
ツール・ド・熊野最終日は、新宮市の南に位置する太地町でのロードレース。
太地くじら浜公園前をスタート/フィニッシュとし、太地湾に面して走る1周10.5kmのコースを10周する。

レースのスタートと同時に降り始めた雨はレースの進行と共に強くなり、フィニッシュまで降り続いた。
気温は20℃前後までしか上がらず、前日までとうって変わって肌寒さを感じる中でのレースとなった。
     
1周目、山岳賞ジャージを着るマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が飛び出す。
それを追って入部正太朗(シマノレーシング)も飛び出して合流。セントジョージコンチネンタルサイクリングがコントロールするメイン集団に30秒差をつけて先行する。
   
4周目、ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックスパワータグ)が単独で先行する二人に合流。
この動きをきっかけに、チーム右京勢が集団の先頭に出て追走。差は一気に縮まり、5周目までに先行する集団を吸収する。
   
6周目、新たに7人の集団が先行する。メンバーは、入部正太朗、中井唯晶(以上シマノレーシング)、孫崎大樹(チームブリヂストンサイクリング)、
鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)、フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア)、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)、ロビー・ハッカー(チーム右京)。
リーダージャージを着るオールイス・アウラールを擁するマトリックスパワータグがコントロールに入ったメイン集団との差は、2分以上まで開く。
   
残り2周となる9周目、メイン集団では個人総合での逆転を狙うチーム右京のベンジャミ・プラデスとサム・クロームが登り区間でペースアップを図る。
この動きにはアウラール自ら反応。さらに個人総合2位の岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、同4位のコービン・ストロング(セントジョージコンチネンタルサイクリング)も追従。
さらに集団も追従して吸収し、マトリックスパワータグが再びコントロールを取り戻す。一方、先頭集団では中井と鈴木の2人が遅れて5人となって最終周回に入る。
メイン集団との差は1分前後まで縮まるが、5人はそのまま逃げ切り、最後のスプリント勝負へ。ズルロ、孫崎、入部が横一線でハンドルを投げ合い、ガッツポーズを決める間もなくフィニッシュ。
僅差の勝負を制したはズルロ。2位に孫崎、3位に入部という結果となった。
   
50秒ほど遅れて20人ほどまで絞られたメイン集団がフィニッシュ。アウラールもこの集団の中でフィニッシュし、ツール・ド・熊野初優勝。
マトリックスパワータグに2年ぶりの個人総合優勝をもたらした。アウラールは表彰式でチームメイトに感謝の言葉を述べ、雨の中集まった観客に日本語で「ありがとう」と言って笑顔を見せた。
   
個人総合優勝・チーム総合優勝 マトリックスパワータグ安原監督コメント
   
「終わってみれば安泰だったけれど、想定していたのと違うレース展開が続き、最後まで気が抜けない最終日だった。
直前に出場したツアー・オブ・ジャパンで失敗したことを修正し、オールイス・アウラールで勝つことを目標に、他人任せでなく自分達で仕切るレースをすることを目標にして
この大会に臨んだ。4日間を通してその通りの走りが出来たと思う。初日から無理をさせてしまって最後は3人で戦うことになってしまったが、それも含め全員で勝ち取った結果だと思う。」
     
個人総合2位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)コメント
     
「マトリックスもチーム右京も強い選手を揃えていたので、個人総合2位を守ることを目標に最終日を走った。このレースの総合2位という成績は恥ずかしくないことだと思うので、良かった。
チームとしては個人総合よりもステージ優勝狙いで臨んでいたが、第1ステージで大差がつき、昨日の第2ステージで自分が残ることが出来た。増田(成幸)選手が不在の中で結果を残せたことは
良かったし、自分の成長を感じることが出来た。」

Report : KATO Satoru
Photo : FUKUMITSU Syunsuke , KATO Satoru